安心はあるが救いはない

読書と映画記録。

4月はアンディ・ウィアー「プロジェクト・ヘイル・メアリー上」、太田ステファニー歓人「みどりいせき」、森山至貴/能町みね子「慣れろ、おちょくれ、踏み外せ」、皆川博子「悦楽園」、チェーホフ浦雅春訳「ワーニャ叔父さん/三人姉妹」、オルナ・ドーナト「母親になって後悔してる」。

5月はフリオ・コルタサル「遊戯の終わり」、栖来ひかり「日台万華鏡 台湾と日本のあいだで考えた」、ユーリー・マムレーエフ「穴持たずども」を読む。

4月の映画はsamansaで短編を12本、超コワすぎfile2、ケリーライカート「オールドジョイ」、山下敦弘「カラオケ行こ!」、濱口竜介「ドライブ・マイ・カー」、溝口憲二「雨月物語」、ジョナサン・デミ羊たちの沈黙」。

5月は濱口竜介「悪は存在しない」、大林宣彦「異人たちの夏」、アンドリュー・ヘイ「異人たち」とNetflixシティーハンター

大分溜まってしまった。最近読んだ本はどれも良い。濱口竜介にハマって、悪は存在しないを観た後はしばらく自分の悪意や考え方の歪みについて考えていた。一方的に断罪する心地よさにつられて簡単に口を開くような人間にならないこと。

異人たちも。これもものすごく引きずった。彼らと同じセクシュアリティじゃないのにどうしてこんなに?と思ったけど、日々生活を続ける人々が無言で抱える孤独を映し出すのが繊細で上手かったからだと思う。

 

最近、ああこれ他の人の話や小説で得るんじゃなくて自分で辿り着きたかったなと思うことが多い。あくまで私の場合は、きちんと実感したり恥じないと心から身についたとは言えないと思うから。